子どもが乗り越えた課題のひとつひとつが、「次もできる」という具体的な証拠になります。自信とは、励ましではなく、その証拠からできているのです。
褒め言葉より大切な理由
褒め言葉は子どもを安心させ、始めるきっかけになることも多いものです。しかし、難しいことをやり遂げた経験の代わりにはなりません。子どもは自分が実際に経験したことを信じます。
成功体験を重ねるたびに、「前にも難しいことをやり遂げた。これもきっとできる」という内なる信念が強くなっていきます。
励ましより経験
同じように苦戦している生徒が、二つの異なる教室にいるところを想像してみてください。
一つ目の教室では、先生が「あなたならできる。信じているよ」と声をかけます。生徒は支えられていると感じますが、証拠はまだありません。
二つ目の教室では、先生は生徒が少し背伸びをする課題を出し、取り組む過程を導き、どうやって解決したのかを一緒に振り返ります。
どちらにも価値はありますが、証拠を生み出すのは二つ目だけです。褒め言葉は子どもが始める後押しになり、経験は続けていく自信を与えます。
自信が本当に育つ場所
自信を育てる最も強力な体験は、たいてい劇的なものではありません。日常の何気ない場面で起こります。
- 初めてクラスの前で自分のアイデアを発表する
- 率直なフィードバックを受けて作品を直す
- 何度か失敗したあとに難しい算数の問題を解く
- 間違えるかもしれなくても新しいことに挑戦する
そのひとつひとつが小さな証拠になります。積み重なって、ひとつの信念になるのです。「難しいことでも、私にはできる。」
